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*** in Residence Kyoto(アスタリスク・イン・レジデンス)令和8年度 レジデンス立上げ支援プログラム 募集要項

1. 事業の趣旨

京都市では、新京都戦略において「世界中からクリエイティブ人材がつどい・交じる『テラス』のまち」プロジェクトを掲げ、多様な才能が京都の歴史・文化と触れ合うことで新たな価値を創造し続けるまちづくりを推進しています。
海外からは、世界で活躍する芸術家・事業家等からの、京都の文化や精神性からアイデアを得る観光”以上”の目的で京都を訪れたい、というニーズが多数存在します。一方で、ノウハウを持った施設や人材の不足により、十分に受け入れることができていない状況です。
本事業は、この戦略の中核をなす取組として、海外クリエイティブ人材が京都の日常に入り、地域と交流しながら創作活動やリサーチを行う「創造的な滞在」の拠点、レジデンス(宿泊 ※1・制作・発表する場所)を増やすことを目的としています。新たにレジデンス運営を志す物件所有者・運営者を公募し、事務局による伴走支援を通じて、京都らしい持続可能な受入環境の構築を目指します。

※1 宿泊とは、旅館業で定義する「宿泊」と同義ではなく、京都での暮らしを通じて、京都の日常や生活文化の「当たり前」に触れ、創造性を高める滞在を意図する。

◆本事業での「創造的な滞在」の特徴
  • クリエイティブ人材の分野:アート分野に限定せず、建築や文学、工芸や料理、そしてスタートアップなどビジネス領域も含めて世界各地のクリエイターを対象とする
  • 滞在期間:約1か月間(2026年9月~12月を想定)
  • 宿泊施設での受入形態は賃貸借契約(定期借家契約)を想定
  • 地域や住民との知的交流
  • 滞在期間中の作品や研究の発表は任意

2. 支援対象

京都市内において、海外のクリエイティブ人材の受入拠点(レジデンス)の立上げを希望するレジデンスオーナー(物件所有者・運営者)を募集します。

(1)募集件数

合計5件程度
※受け入れる海外クリエイティブ人材の選定については、レジデンスオーナーのご希望や物件の特性等を踏まえて、事務局とレジデンスオーナーが共同で決定します。 ※招聘を希望する海外クリエイティブ人材が既にいる場合は、事務局までご相談ください。

(2)受入形態

レジデンスの運営には、一般的に「宿泊」「制作(アトリエ・工房等)」「発表・展示(ギャラリー・イベントスペース等)」の3機能が必要となりますが、本公募では以下のいずれの受入形態でも応募可能です。いずれかの形態を選択してお申込みください。
① 独立型:1つの施設で「宿泊・制作・発表」の全機能を備えているもの。
Bridge Studio
Bridge Studio
OHARANO STUDIO
OHARANO STUDIO
② 連携型(グループ応募):複数の施設で「宿泊・制作・発表」の機能を分担しているもの。例:「近隣のホテルやアパート(宿泊)」+「地域の工房(制作)」+「地域のギャラリー(発表)」
MAGASINN KYOTO(宿泊)
MAGASINN KYOTO(宿泊)
西陣織旧工場(制作・展示)
西陣織旧工場(制作・展示)
②のように、3つの機能が1つの施設で揃わなくても、近隣の施設同士が1つのグループとなって1申請として、申し込むことが可能です。地域一帯で機能を分担し、連携してクリエイティブ人材を受け入れる提案を歓迎します。 (なお、連携型の応募の場合でも、申請件数としては1件としてカウントし、支援金額は独立型1件と同額となります。)

3. 支援の内容

(1)事務局による伴走支援

選定された施設(グループ)に対し、専門的な知見を持つ一般社団法人アスタリスク・イン・レジデンス京都事務局(以下「事務局」という。)が、立上げから実施まで以下の期間を共に完走できるよう支援します。
Ⅰ:準備期
クリエイターの選定・マッチング、ビザ取得手続きのアドバイス、地域住民への事前説明、受入環境(備品等)の整備支援。
Ⅱ:滞在期
生活ルールのガイダンス、地域行事や職人・学生等との交流コーディネート、活動に必要な情報の提供。
Ⅲ:成果発信期
滞在成果を地域に還元するための報告会、展示等の企画・広報支援。

(2)支援金額

上限1申請案件につき50万円(税込)です。
◆経費の内訳イメージ
  • レジデンスオーナー謝礼:20万円
  • クリエイター滞在宿泊費:10万円
  • 制作費:10万円
  • 渡航費補助:10万円
※採択後、事務局と協議の上、取組を実施する経費と支払い方法を確定します。

(参考)プログラムの対象外経費の例
・運営管理に関する経費 事務所維持費、電話代、 消耗品費、 ホームページ作成運用費、 職員給与、振込手数料等 ※通常業務とは別に、本プログラムに直接関わる活動に要した費用については、根拠を明確にしたうえで計上することは可能です。
・レジデンスオーナーの財産になり得る物の購入や製作、建物の改修経費 (材料費を含む) ※事前協議により承認したものを除く事務機器、什器、その他備品の購入経費等
・行政機関に支払う手数料 印紙代、ビザ取得経費等 ※事前協議により承認したものを除く
・社会通念上、公金で賄うことがふさわしくない経費 交際費、接待費、レセプションパーティーに係る経費、 打ち上げ費、 飲食に係る経費等
・上記のほか、自主財源により賄うべき経費 記念品代、 個人への支給品代、クリーニング代、 ガソリン代 (レンタカーに係る場合は除く)、 タクシー代等
・航空・列車運賃の特別料金 (ファーストクラス・ビジネス料金、グリーン料金等)
・催事 (イベント) 保険料
・事業遂行中に発生した事故・災害の処理のための経費

4. 応募資格

  • 京都市内に受入拠点(または連携施設)を有すること。
  • 本事業の趣旨に賛同し、海外のクリエイティブ人材と地域住民や若者との交流を積極的に促進する意欲があること。
  • 支援終了後も、自律的なレジデンス運営の継続を目指す意思があること。
  • 新規で事業を始める予定である、もしくは立ち上げから1年程度の事業(既に受け入れ実績が複数回ある施設は対象外)

5. 応募締切

令和8年5月6日(水)日本時間23:59ま

6. 応募方法

(1)オンライン説明会
プログラムの趣旨や支援内容について詳しくご説明します(各回、内容は同一です)。
  • 日時:
    • 第1回:4月25日(土)19:00〜20:00
    • 第2回:4月28日(火)15:00〜16:00
  • 参加方法:
以下のフォームより事前にお申し込みください。
(2)提出事項・提出書類
以下の応募フォーム(Googleフォーム)にアクセスし、必要事項の入力および提出書類のアップロードを行ってください。
(3)フォーム内で提出が必要な記入事項・書類
  • 基本情報
    • 施設名、活動概要、住所、連絡先 など
    • 受入形態の選択(①独立型 ②連携型)
  • 実現・持続可能性について
    • 本プログラムへの応募動機・このレジデンスで実現したいこと(500字以内)
    • 運営体制と受入サポート体制
    • 収支計画(支援金50万円(税込)の内訳イメージ)
    • 今後の自立的な運営イメージ
  • 地域交流・還元性
    • 地域住民や大学生等との交流プラン(500文字以内)
    • 滞在スケジュールのイメージ(約1ヶ月間)
    • 滞在成果の地域への還元・発信方法
  • 拠点の独自性・クリエイター招聘
    • 施設の歴史性や特定の分野における強み(独自性)(300文字以内)
    • 招聘したいクリエイターの具体的イメージ
フォームの最後に以下のファイルをアップロードしてください。
  • 施設の写真数枚 最大5枚(外観、滞在・制作を想定している部屋のイメージ)
  • その他補足資料(任意、団体概要や候補クリエイターのポートフォリオ等があれば)
※Googleアカウントへのログインが必要です。ログインができない場合や、ファイル容量が大きくアップロードできない場合は、事務局(inresidencekyoto@gmail.com)までメールにてご連絡ください。

7. 選定基準(採点ポイント)

以下の視点に基づき、総合的に審査・選定を行います。
評価項目内容点数
1実現・持続可能性運営体制:オーナーやスタッフに意欲があり、受入体制(言語対応、生活サポート等)が整っているか 。 ・継続性:支援終了後も自律的にレジデンスを継続する具体的な意志や、収支計画のイメージがあるか 。 (連携型の場合のみ) ・連携の実行力:複数施設で連携する場合、各施設間の距離や協力体制が、クリエイターの滞在・制作に資するものとなっているか。40点
2地域交流・還元性・交流への意欲と実現性:地域住民や大学生とクリエイターが交ざり合う仕掛けや、滞在の成果を地域に発信する意欲と実現性があるか。35点
3拠点の独自性・独自の魅力:施設の歴史性や、特定の分野(工芸、料理、IT等)に特化した強みなど、施設ならではの魅力があるか。 ・クリエイター招聘の具体性:招聘したいクリエイターのイメージ(または特定の候補者)が具体的であり、施設のコンセプトや提供環境と合致しているか。25点

8. 選考と結果

事務局にて選定する選考委員会にて審査し、応募者全員にメールにて通知します(5月中旬予定)。

9. スケジュール(予定)

2026年
4月14日:公募開始
4月25日(土) 19時00分〜20時00分:説明会(オンライン)
4月28日(火) 15時00分〜16時00分:説明会(オンライン)
5月7日 23時59分:公募締切
5月8日~:書類審査及びヒアリング審査
5月中旬:採択結果通知
6月~8月:伴走支援開始
事務局と共同して事業を実施するため、海外クリエイター受入れに向けた打合せ、海外クリエイター選定、準備等を行います。
9月~12月:海外クリエイター受入
2027年
2月頃:最終報告会の実施

10. その他の留意事項

(1)事業実施にあたっての留意点
○実施計画の変更
事業開始後、実施計画の内容に変更が生じそうな場合は、必ず速やかに報告してください。
○ 事業の実施報告
事業実施による効果や成果を定量的・定性的に把握するため、年度終了後、事業実施報告書 等を提出していただきます。 事業実施報告書に効果や成果を明確に記載することができるよう、あらかじめ準備しておいてください。
○ 関係書類の保管
共同実施をした事業については、当該事業に関する帳簿及び収入支出に関する証拠書類を共同事業の完了した日の属する年度の終了後5年間保存してください。
○ 完了検査
· 本事業は、京都市の事業として一般社団法人アスタリスク・イン・レジデンス京都事務局が担うため、事業終了後、京都市の職員が、実施状況や会計処理の状況について検査をする場合があります。
本事業は、京都市の監査の対象事業であり、監査の所管部署から指示があった場合には、 検査に協力していただく必要があります。
・上記検査で不適切な会計処理が明らかになった場合には、既に支出したプログラム実施経費の返還を命じることがありますので、適切な事業実施に努めてください。
(2)不正行為に係る処分
経費の虚偽申告や過大請求等による実施経費の受給等の不正行為を行った場合には、プログラム実施の決定の取消、実施経費の全部又は一部の返還、加算金の納付、不正内容の公表、京都市補助金等の交付等に関する条例を準用し罰則が課されることがあります。
不正行為に係る処分は、京都市補助金等の交付等に関する条例を準用します。

11. 過去の立上げ支援例

(1)令和6年度
施設受入れたクリエイター滞在期間
1Bridge Studio(左京区)ツァイ・シー・シャン(台湾) アーティスト・キュレーターR6.12.26~ R7.1.24
・ツァイ氏の故郷である台湾の高雄と、その名の由来である京都の高雄をテーマにした展覧会を開催。
2山口書店/ISBN8411(左京区)マヤール・サラマ(エジプト) 都市計画家・デザイナーR7.1.2~ R7.1.30
・山口家に滞在された経験を持つ棟方志功や、マヤール氏の創作活動に影響を与えた芸術家河井寛次郎をオマージュした作品の展覧会を開催。
3Share Office & House EVER(左京区)パリトシュ・ゴエル(インド) 建築家R7.1.4~ R7.2.7
・参加者に京都を象徴していると感じるものを持ち寄ってもらい、地図を作ることにより京都の本質を探究するワークショップを船岡山公園で開催。 ・ワットエバーシモガモ(左京区)において、京都市内に在住・通学する中学生・高校生等の起業家精神を醸成する「ユース・アントレプレナーシッププログラム」(産業観光局事業)に、講師として出席。(参加者:中高生起業サークルのメンバー11名)
4PERSPECTIVE Residence Fuu/風(右京区)マキシム・ベラウネ(フランス) 家具職人・彫刻家R6.12.31~ R7.2.6
京北でのリサーチをもとに、ポートレート、ドローイング、彫刻を組み合わせた展覧会とワークショップを、ギャラリー桜谷町47(左京区)で開催。
(2)令和7年度
施設受入れたクリエイター滞在期間
1元西陣織工場/MAGASINN KYOTO(上京区)ポール・ボンヌヴィル(フランス) ファッションデザイナーR7.9.6~ R7.10.5
西陣織や丹後ちりめんの技術を応用した新作ドレスの制作・展示
2船岡山公園/STUDIO MONAKA(北区)ジュール・ゴリアット(フランス) 造形作家R7.9.14~ R7.10.13
物々交換により得た物、記憶による制作・展示
3大原野スタジオギャラリー(西京区・洛西)キム・テヒョン(韓国) ファン・ジュヒョン(韓国) 映像作家、写真作家R7.9.22~ R7.10.3、10.14
地域のリサーチ、インタビューを踏まえた作品の制作・展示
4つくねとminch(下京区)ジャン・ダビッド・ノット (カメルーン) 画家/歴史家R7.10.14~ R7.11.10
地域のリサーチからインスピレーションを受け、コーヒー豆の袋を使った作品の制作・展示
5(有)ひのでやエコライフ研究所(中京区)コナー・カーク(アメリカ) エンジニアR7.10.19~ R7.11.19
日本にカスタマイズしたリペア、修理スコアの共同研究、ワークショップ
6くろ谷 金戒光明寺(左京区)ズン・エイ・ピュー(ミャンマー) 医療/演劇R7.11.25~ R7.12.24
光明寺が所有する空き家を活用した作品の制作、ワークショップ

12. お問合せ

一般社団法人アスタリスク・イン・レジデンス京都事務局
〒606-8411 京都府京都市左京区浄土寺東田町69(Bridge Studio内)
E-mail:inresidencekyoto[at]gmail.com
  • [at] を @に変更してメールを送付してください。

13. 事業について

京都市の事業として、令和6、7年度にかけて「京都の若者が世界の多彩な才能と交流する仕組みづくり」事業として、海外からクリエイティブな人材を京都に呼び込み、地域とつなげることによって、知的交流を促す仕組みをつくるためのモデル事業を実施。
令和8年度からは、事務局として新たに一般社団法人アスタリスク・イン・レジデンス京都を設置し、さらに事業の推進を強化します。
事業概要について、詳しくは「About」ページを、これまで実施したレジデンス立上げ支援プログラムの詳細・アーカイブについては「Pilot Projects」ページをぜひご覧ください。

👀参考記事

令和7年度 モデル事業レジデンスオーナー対談記事 「境界を溶かし、まちを耕す。令和7年度 モデル事業 6施設が語る「滞在のその先」」