<非公開><***酒場 #1 REPORT> コーディネーター勉強会 by はなさん
1. 概要
- イベント名: ***酒場 #1
- 開催日時: 2025.8.5
- 会場:fabcafe 2F
- 参加者数:30人以上??
- 目的:クリエイター、アーティスト、デザイナーの受け入れに関わるさまざまな人たちの交流会
2. 登壇者・話題提供者
- 登壇者名 / 所属 / 肩書き:木下さん/FabCafe kyoto/企画しないギャラリスト
- 話のテーマ: FabCafeとは?最近展覧会関連でやっていること、コロナの時はどんな感じだったのか、これまでやってきたこと
- 要点・キーワード:ゆるやかなつながり、作る人を混ぜていく
3. 参加者の構成
- 参加者の属性:クリエイターの方、観光協会の方、京都市の職員の方、他
- 所属(主な参加者):
- 世代等:20代〜
4. 話題・やりとり
- 主なトピックや問い:木下さん、木村さんのお話の後に質疑応答のような交流時間があり、参加者の1人がFab cafeに来るまでに読んだ本について語ってくださいました。その中で、クリエイターの受け入れに関わる実践の中で、私たちが行っていることは「贈り物」ではないか、という発言がありました。モノを通じて人と人とを繋げる我々の試みを「プレゼント」という素敵な表現をされていて、さらに派生して、関係性の構築を軸にしているクリエイターのお話へと展開しました。最終的には、「実はこのプロジェクト自体が、贈与によって成立しているのではないか」という見方で議論がまとまりました。
5. 質疑応答・対話から見えた課題感
- 関心が集まったテーマ:
・質問してくることに答えるだけなら、ガイドブック読むだけでもいいよね
→欲しいものをあげても意味がない
- 出てきた課題や悩みの例:何ができるのか、本当のニーズを引き出す力、誰か紹介したい人が浮かぶか
6. まとめ
- この会から見えたこと・考えさせられたこと:
参加者の「読んできた本」のお話をきっかけに、私も最近読んだ贈与と負債のお話を思い出しました。マルセル・モースは『贈与論』の中で「贈与」について「全体的社会的事実」、つまり政治・経済・法律・宗教・芸術といった社会のさまざまな制度が関連している現象であると述べています。今回の「***in・residence」の取り組み、そして派生した交流会は、まさに、ある方の「贈与」から始まり、アートにとどまらず、建築、料理、ビジネスといったさまざまな領域を取り込みながら拡大・熟成していくプロセスです。 私自身、芸術実践の渦中、いわばクリエイターの側に近い立場にいるので、普段の勉強では芸術的価値に目を向けています。しかし今回の交流会では、多様な背景を持ちながら芸術と関わる人のお話を生で聞くことで、芸術が社会実践の中に埋め込まれていることを改めて実感する機会となりました。
- 今後の展開に向けて:
短い時間でしたが、多方面から受け入れに関わっている方のお話を伺えて興味深かったです。クリエイターの周辺で関わってくる人の中には、芸術の分野のみならず、経営や京都市の方面からアプローチされている方もいて、さらなる交流の機会を築いていけたらと思います。