Nakamura Cocone 中村心音

ここね
大学・専攻
京都芸術大学 美術工芸学科基礎美術コース 4年
これまでの来歴(あなたを構成している要素・経験など)
自文化とされながら、異文化である日本の文化に興味を持ち、室町を基点とした日本の伝統文化を体系的に実践を通して学ぶコースに所属しています。お茶やお花、能、漆芸、陶芸、水墨画といった様々な芸能やメディウムの網目を縫うように4年間触れてきました。伝統的な文化を保護したり価値づけたりする場面や、法律や政策、行政の活動、または日常生活の商品パッケージにおいて見かける「文化」という言葉により強く興味を持ち、文化概念の構造をテーマに卒業論文を執筆しています。
2024年の夏に訪れたラオスのルアンパバーンには、フランス植民地時代のながらであるヨーロッパ風の建物やカフェが並ぶ通りがあり、また観光地化したこの地に、若い人を中心に少数民族が村から街へ出稼ぎに移り住み、英語を習得し、より給料の良い仕事に就くために努力していたり、自民族の工芸品を欧米人やアジア人の観光客へ売っている風景を目にしました。この体験からポストコロニアリズムへの関心が強まったように思います。
▽作ったものや読んだものbox
将来の夢・目標
研究への態度を少しずつ磨いていたい
いつかは島根県大森町に移住、陶芸、漆、紙ものを扱える小さな拠点をつくりたい。リサーチと制作のためのささやかなラボ。
自分を表すキーワード
最近興味のあるもの:「文化」のギャップ 生存権における文化的であることとはどういうことか 生存権の放棄(セルフネグレクト、自死) 死ぬ権利(アンチナタリズム 安楽死,尊厳死) クィアな親密さの共同体 アンドレア・ドウォーキン riot grrrl 読むことの多層性 移動書店 自然農
最近の私に賞をひとつあげるなら?
「剪定賞」
引越し先の梅の木の剪定。今年は二つしか実が成らなかったが、剪定の工夫で沢山成るよう調整することができるそうだ。来年の豊作を祈っている。
また、自身の体力や時間の限りを対象化し、優先順位をつけること、取捨選択することの大切さを感じている。大切なものをちゃんと大切にできる姿勢を作ろうとしている最近の姿勢も比喩的に含め、剪定賞にした。